リスクアセスメント
リスクアセスメントとは?
製品の安全を証明する場合、製品の「リスク」を特定し、その「リスク」が許容範囲内であるかを判断する必要があります。
この“リスクを分析し評価するプロセス”を「リスクアセスメント」といいます。
「リスクアセスメント」の手法は、国際規格である『ISO 12100:2010 機械類の安全性-設計の一般原則-リスクアセスメント及びリスク低減』や、厚生労働省労働基準局による指針「機械の包括的な安全基準に関する指針」などで定められています。
リスクアセスメントの基本プロセス
リスクアセスメントの基本プロセスのポイントは、以下の5つです。
- (1)使用条件および合理的に予見可能な誤使用の明確化
- (2)危険源・危険状態の特定
- (3)リスクの見積もり
- (4)リスクの評価
- (5)リスクの低減(3ステップ)
これらのポイントから、リスクアセスメントの標準的な実施手順は、下図のようになります。
この実施手順は、いわばリスクアセスメントの基本定理の一つであり、製品開発のどのフェーズでも、この考え方を適用することが重要です。
ISO/IEC Guide 51(JIS Z 8051)『リスクアセスメント及びリスク低減の反復プロセス』
リスク低減策(3ステップ)
リスクの評価の結果として、リスクの程度に応じてリスク低減策を行う必要があります。ISO/IECなどの国際安全規格では、以下のような手順に従って実施することが望ましいとされています。
リスクアセスメントに基づいたリスク低減対策の手順
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