規格適合サポート

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製品安全の基礎知識

「その製品、安全ですか?」

このように質問された場合、「こういう理由で安全です」と答えられる企業はそう多くありません。
多くの企業が製品を輸出する際、各国の安全規格への対応に苦労しています。

まず、「製品安全」の“製品”とは何を指すのかを考える必要があります。
国際規格『ISO 9000』では、「プロセスの結果」と明記されています。つまり、さまざまな工程から生み出され、企業やユーザーに提供される物またはサービスということになります。 したがって、「製品安全」の“製品”とは、有形・無形を問わず企業がユーザーに提供する全てを指しています。

次に、「製品安全」の“安全”とは何を指すのかを考える必要があります。
“安全”は、人や条件によって変わります。したがって、“安全”とは常に相対的であり、絶対的な“安全”というものは無いことを認識する必要があります。
では、どうしたら“安全”を証明できるのでしょうか?

一般的には、安全であるということは、利用していてユーザーに危害が及ばないことを指します。
では、その“危害”とはどのように判断すればよいのでしょうか。
国際規格『ISO/IEC Guide 51』では、それをリスクと表現し、以下のように定義しています。

リスク=危害の発生確率及びその危害の程度の組合せ。

したがって、損害が小さくても頻繁に発生する場合は「リスクが大きい」と判断されます。 そして、全ての面においてこのリスクが許容範囲内であれば、“安全”であるといえるのです。

安全= “許容できないリスク”が無いこと

と、国際規格『ISO/IEC Guide 51』では、定義されています。

安全規格とは

グローバル市場に向けて製品を販売するためには、各国の安全規格や法規制に適合する必要があります。
安全規格は、大きく4つの階層に分類できます。

  • 国際規格:ISO、IECなど世界各国共通の規格。
  • 地域規格:EU加盟国で適用されるEN規格など、限定された地域で使用される規格。
  • 国家規格:日本国内でのみ使用される、JIS規格のような1国内の規格。
  • 団体規格:半導体業界で使用されるSEMIスタンダードなど、特定の業界の規格。

これらの規格は国際規格と協調することで、内容の統一が図られています。
製品を輸出するためには、求められる全ての規格に適合する必要があります。

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国際的な安全要求の高まり

近年、労働安全衛生に関連する法律が各国で強化されています。
2013年2月13日には、欧州委員会から「市場監視規則(Market Surveillance Regulation: MSR)」と呼ばれる新たな規則案が発表されました。
これによって、欧州での製品への安全性適合要求がさらに厳格化されることが予想されます。さらに、欧州の安全規制は、アジア地域をはじめ欧州以外の地域でも採用されつつあります。

さまざまな安全規格への適合をサポート

このような国際的な安全規格の高まりに対し、規格の調査や適合のサポートを行うのが、第三者認証機関やセーフティーコンサルタントです。
SCREENクリエイティブコミュニケーションズは、お客さまの製品や輸出先に最適なエキスパートをコーディネートします。

第三者認証機関

EUが指定する独立した評価認証機関です。
CEマーキング制度に関連する各種評価や認証などを行っています。
CEマーキング制度では、一部の製品については、指定認証機関(Notified Body)による認証が求められます。
関連リンク:テュフ ラインランド ジャパン株式会社 → 詳しくはこちら

セーフティーコンサルタント

各国の安全規格への適合サポートを行います。
輸出先で必要となる安全規格を調査し、製品のリスク低減策をお手伝いします。
なお、第三者認証機関のような公的な適合証明書を発行することはできません。

試験所(テストラボ)

適合評価に必要な、電磁両立性(Electro Magnetic Compatibility: EMC)試験や各種安全試験を行う試験機関です。
大型装置の場合は、オンサイトテストも可能です。

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