規格適合サポート

製品安全の基礎知識

その製品、安全ですか?

このように質問された場合、「こういう理由で安全です。」と答えられる企業はそう多くありません。
多くの企業が製品を輸出する際、各国の安全規格への対応に苦労しています。

製品とは?

まず「製品安全」の“製品”とは何を指すのかを考える必要があります。
国際規格『ISO 9000』では、 「プロセスの結果」と明記されています。
つまり、様々な工程から生み出され企業やユーザーに提供される物またはサービスということになります。
したがって、 「製品安全」の“製品”とは有形・無形を問わず、企業がユーザーに提供する全てを指しています。

安全とは?

次に「製品安全」の“安全”とは何を指すのかを考える必要があります。
“安全”は、人や条件によって変わります。
したがって、“安全”とは常に相対的であり、絶対的な“安全”というものは無いということを認識する必要があります。
では、どうしたら“安全”を証明できるのでしょうか?

安全= “許容できないリスク”が無いこと

一般的には、安全であるということは利用していてユーザーに危害が及ばないことを指します。
では、その“危害”とはどのように判断したら良いでしょうか。
国際規格『ISO/IEC Guide 51』では、それをリスクと表現し以下のように定義しています。

リスク :危害の発生確率及びその危害の程度の組合せ。

したがって、損害が小さくても頻繁に発生する場合は「リスクが大きい」と判断されます。
そして、全ての面においてこのリスクが許容範囲内であれば“安全”であると言えるのです。

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